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ホーム > 地域連携 > 子育て支援事業


少子化、核家族化が進む近年、子育て環境は孤立傾向にあり、子育ての悩みや不安を抱える親が増加している。子育ての不安は、児童虐待などの問題を引き起こす要因となったり、子どもの不安定な精神状態を生む要因となったりする。子育ての不安感や負担感を軽減するための取り組みとして、各地で親子の交流の場、子育て相談、子育てに関する講座などが設けられている。講座では、親子間の問題への対応や予防策を学ぶ一般向けの子育てプログラムや、発達障害などに特化したプログラムなどが取り入れられている。佐賀大学では2010年より前向き子育てプログラムを導入している。九州発の取り組みであるが、国内では関東や関西を中心として2005年から取り組みが行われている。

前向き子育てプログラムは、Positive Parenting Programを和訳したもので、頭文字の3つのPをとってトリプルPと呼ばれている。オーストラリアのクイーンズランド大学臨床心理学教授マシュー・サンダース氏が開発したプログラムである。30年以上にわたる臨床実績に基づくプログラムで、共通の子育て原理と技術をオーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリス、シンガポールなど約20ヵ国で提供している。

トリプルPには、セミナー形式のプログラム、1対1のプログラム、がある。セミナー形式のプログラムとして、2010年10月に講演会を実施した。1対1のプログラムは、小児科の心身症外来で使用している。少人数グループでのプログラムは、2010年2月、7月、11月、2011年2月にそれぞれ2ヵ月講座を開催した。

トリプルPでは17の技術を学ぶ。発達を促す技術は、子どもに注目している気持ちを伝
える、描写的にほめる、よい手本を示すなど10個である。問題行動に対処する技術は、分かりやすい家族の基本ルールを作る、はっきり穏やかに指示するなど7個である。

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